甲子園中止「残念」/高校野球
宮古の関係者も落胆/「何とか県大会だけでも」
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて日本高校野球連盟は20日、運営委員会と理事会を開き、夏の甲子園大会の中止を決定した。この決定を受け、宮古の野球関係者からは「残念だが仕方ない」「開催してほしかった」などと落胆の声が上がった。3年生のためにも県高野連が独自に県大会を開催することに期待する声も多く聞かれた。
県高野連は5月12日の理事会で、県大会を7月以降に延期することを決定している。今回の全国大会の中止を受けて、今後1週間以内に理事会を開き、独自の県大会を開催するか最終判断する。
3月の県春季大会は、新型コロナの影響により無観客で開催された。宮高が4強入りを果たす活躍を見せたが、感染拡大によって準決勝と決勝は中止に追い込まれていた。
新型コロナの影響により、県立高校は20日までの約1カ月半の間、臨時休校となっていた。21日に再開するが、5月末までは部活動は禁止される。
宮高野球部の豊原啓人監督は「悔しいが世の中の状況では仕方がない。中止の可能性は覚悟していたと思う。3年生のため県大会だけでも開催してほしい」と部員の気持ちを代弁した。
宮高は春季大会の4強入りでシード権を獲得し、部員たちはやる気に満ちあふれていたという。休校中は部活動も禁止のため、各自でトレーニングに励み、活動再開を待っている。
宮古島甲子園プロジェクトの平良勝之会長は「夏の大会で思う存分暴れ回る球児の姿が見たかった。県高野連に頑張ってもらい、何とか県大会を開催してほしい」と語った。