申請書の発送開始/コロナ対策、一律10万円支給
2万8000世帯に配達/来月初めにも口座振り込み
市は22日、新型コロナウイルス感染症の国の緊急経済対策として、国民一人当たり一律10万円を支給する「特別定額給付金」の申請書の発送を郵便局に依頼した。27日までには全世帯(約2万8000世帯)に配達される予定。対象者は約5万4000人。市では申請書が返信されれば書類の確認などをし、早ければ6月初めごろには現金が指定された口座に振り込む予定。
市、持参せず郵送呼び掛け
市の対策給付支援室では「3密」を避けるため、申請書は持参せず、同封されている「返信用封筒」に申請書を入れ郵送するよう呼び掛けている。
配達される郵便物には①給付金申請書②申請書の記入例③申し込み手続きの案内チラシ(注意事項)④返信用封筒-が同封されている。
申請書には対象者の氏名や住所、生年月日、給付金の合計などはすでに記されており、申請者が記入するのは申請日や連絡先、金融機関名、口座番号などで押印も必要。
そのほか、申請者本人を確認する書類として▽運転免許証▽マイナンバーカード▽健康保険証-などいずれかのコピーを同封する。代理申請の場合は、代理人の本人確認の写しを添付する。
また、振込先金融機関の口座確認書類(通帳もしくはキャッシュカードの口座名義、口座番号、支店名などが書かれた部分のコピー)も同封する。
申請書には「給付金を希望しない」とする欄もあり、市では「誤って記入し、受給を辞退しないように」と話している。
パソコンを使ってのオンライン申請(マイナンバーカードを所持する人に限定)は20日から始まっていることから、郵送による申請と「二重申請」しないよう注意を呼び掛けている。
市ではまた、給付金の通知に合わせて電話で口座番号や暗証番号などを聞こうとする特殊詐欺被害を懸念。対策給付支援室の平山茂治室長は「『難しいから手伝う』『自分が全部やってあげる』などと語る不審な電話がかかってきたら、すぐに警察や家族に連絡してほしい」と話している。