「ときどき遅刻」など微増/第2回生活実態調査
起床時間遅い傾向に/小学5・6年、中学生対象
宮古島市教育委員会(川上哲也教育長)は14日、市内の小学5・6年生と中学生を対象に2010年11月に実施した10年度第2回生活実態調査の集計結果を発表した。同年6月に行った第1回調査と比較して、起床時間が遅くなる傾向が見られたほか、「ときどき遅刻をする」や「家庭学習をほとんどしない」などの回答がわずかながら増加した。
市教委が集計結果発表
同調査は、児童生徒の生活状況の現状を把握して子どもの理解を深めるとともに、課題を明確にすることで各学校での指導や学校教育行政の充実に役立てることを目的に、毎年1年に2回実施している。
今回は小学5・6年生1210人、中学生1799人の計3009人を対象に、10年11月1日から12日までの期間に実施。起床や就寝、帰宅時間、朝食の有無、家庭での過ごし方や学習時間、携帯電話やパソコン使用についてなど、生活や学習状況に関する35項目について回答を聞いた。
6月の第1回調査と比べ、平日の起床時間は小中学生とも6時台が減少し、7時ごろが増加。教育委員会では冬に向かい夜が長く、朝が寒くなったことが原因ではないかと分析している。
「休日の過ごし方でもっと増やしたい時間は」の問いに対し、小中学生ともに「家で学習する」との回答が増加しているものの、「休日の家庭学習時間」は小学生で「3時間以上」、「2~3時間」が減少し、「1~2時間」、「30分~1時間」、「ほとんどしない」が増加。中学生では「3時間以上」が微増しているものの「2~3時間」、「1~2時間」、「30分~1時間」はいずれも減少し、「ほとんどしない」が増加した。
「学校に遅刻しない」でも小中学校ともにわずかながら「はい」が減少し「時々遅刻する」が増加。「家であいさつをきちんとするか」では、「言う」が小学生で2・6ポイント、中学生では0・8ポイントながら前回調査より減少していた。
「自分専用の携帯電話を持っている」の問いに対しては小学生は16・3%(前回比3・0ポイント増)、中学生は27・4%(同6・3ポイント増)が「はい」と回答。「パソコンや携帯電話で悪口や嫌がらせなどの迷惑メールを書き込まれた経験がある」では「いま現在ある」と「過去にある」を合わせ小学生の2・3%、中学生の5・5%が「ある」と答えた。
「いじめに遭ったことがあるか」に対しては小学生の0・9%、中学生の1・1%が「今遭っている」、小学生の9・7%、中学生の7・6%が「過去にある」としてる。
川上教育長は「平日、朝食を毎日とるか」との質問に「毎日とる」または「ほとんどとる」と答えた児童生徒が90%を超えたことなどを挙げ「いろいろな項目があるが長所、良い面を伸ばす方向で取り組んでいきたい」との考えを示した。その反面「夕食を一人で食べる」と答えた中学生が9・1%いたことを指摘し「今の時世、宮古でもこういう事実があることも多くの市民に知ってほしい」と語った。