投票率低下に不安も/県議選まで2週間
新型コロナの影響懸念
県議会議員選挙(5月29日告示、6月7日投開票)まで残り2週間となった。新型コロナウイルスの全国的な感染拡大の影響を受け、各陣営では「3密」防止対策などで多くの制限を受けた活動を強いられているが今度は、告示後の期日前投票と当日投票に対する不安の声も聞かれ始めている。新型コロナの影響で有権者の投票行動が鈍り、投票率が大幅に落ち込む可能性があることから、各陣営ともその対策が急務となっている。
宮古島市区(定数2)には、保守系は、現職の座喜味一幸氏(70)と、新人で自民党の公認を受けた前市建設部長の下地康教氏(60)が立候補を表明。
一方の、オール沖縄勢力は調整に時間が掛かったものの、候補者の一本化を実現。市議会議員の國仲昌二氏(59)が出馬を表明している。
期日前投票については、30日から6月6日まで行われるが、実施場所は市役所平良庁舎の1カ所のみとなっており、これまで各陣営とも外出を控えてきた有権者が、投票所での「3密」を懸念して投票を控えることを警戒している。
座喜味氏の陣営は「厳しい状況だが、投票行動を外出する良い機会と捉えてくれればうれしい。私たちとしては電話でしっかり声掛けをして投票を促していくしかない」と話した。
下地氏の陣営は「確実に投票率は下がると思うが、それでも多くの支持者を投票所に向かわすために声掛けなどの対策をしっかり取っていく必要がある」との見解を示した。
國仲氏の陣営も「投票に対する声掛けを徹底する必要がある。さらに投票所が混まない時間帯を伝えながら、できるだけ支持者の投票行動につながる取り組みを進めたい」とした。
県議3期12年の実績と知名度を票に結びつけたい座喜味氏。自民党の公認を受け、組織力を生かして票の積み上げを目指す下地氏。革新票を取りこぼすことなく、しっかりと獲得したい國仲氏。
3氏とも、支持票をしっかりと獲得するためには告示後に、支持者をいかに投票所に向かわせるかが、共通の課題となっている。