申請書の配達始まる/一律10万円支給
あすまでには全世帯へ
新型コロナウイルス感染症の国の緊急経済対策で、国民1人につき10万円を支給する「特別定額給付金」申請書の配達が25日、宮古島市でも始まった。27日までには全世帯(約2万8000世帯)に配達される予定。宮古郵便局の津嘉山正一局長は「郵便局にも『いつ配達されますか』などと問い合わせがあり、市民が心待ちにしているという様子がうかがえた。迅速、丁寧、確実に配達していきたい」と話した。
市の対象者は2020(令和2)年4月27日時点で、宮古島市に住民票を有している全市民約5万4000人。市では申請書が返信されれば書類の確認などを行い、早ければ6月初めごろから指定口座に現金を振り込む予定。
各世帯に配達される郵便物には①給付金申請書②申請書の記入例③申し込み手続きの案内チラシ(注意事項)④返信用封筒-が同封されている。
申請書には各世帯主や家族の氏名や住所、生年月日、給付金の合計などはすでに記されており、申請者は押印のほか申請日、連絡先、金融機関名、口座番号などを書き加える。
申請書には給付金を「希望しない」との欄もあり、市の対策給付支援室では「誤って記入し、受給を辞退しないように」と注意を促している。
そのほか、申請者本人を確認する書類として▽運転免許証▽マイナンバーカード▽健康保険証-など、いずれかのコピーを同封する。代理申請の場合は、代理人の本人確認の写しを添付する。
また、振込先金融機関の口座確認書類(通帳もしくはキャッシュカードの口座名義、口座番号、支店名などが書かれた部分のコピー)も同封する。
同支援室では「3密」を避けるため、問い合わせは電話で、申請は「返信用封筒」に申請書などを入れて郵送してほしいと呼び掛けている。
また、申請書の配達に合わせて、電話で口座番号や暗証番号などを聞こうとする特殊詐欺が発生する可能性があると指摘。「不審な電話にだまされないで。もしかかってきたら、すぐに警察や家族に連絡してほしい」と話している。