県議選投票率 各陣営低下見込む
新型コロナの影響懸念/予想は50~55%程度
期日前は出足好調
新型コロナウイルスの全国的な感染拡大の影響で、国内における最近の選挙ではその多くが大幅に投票率が低下している。今回の県議会議員選挙(7日投開票)においても、投票率については各陣営とも前回の宮古島市の投票率(56・07%)を下回って「50~55%」程度を見込んでいる。一方で、期日前投票の出足は良いことから、その勢いを持続させて最終的な投票率の下げ幅を縮小する取り組みを展開していくとしている。
今回、県議選の宮古島市区(定数2)には、無所属の現職で4期目を目指す座喜味一幸氏(70)、無所属の新人で前市議の國仲昌二氏(59)、自民新人で前市建設部長の下地康教氏(60)が三つどもえの選挙戦を展開している。
今県議選は、新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言下での実施は回避できたが、感染を恐れ外出自粛をしてきた有権者意識が投票率に影響を及ぼすことを各陣営とも懸念している。
期日前投票は出足が良いが、最近の市における有権者の動向は、期日前は伸びるが当日投票が落ち込んで、最終的な投票率は下がってしまう傾向となっている。
昨年2月の県民投票、7月の参院選挙とも期日前投票は好調だが当日投票で落ち込み、県民投票で当初の予想を大きく下回って38・48%。参院選も過去最低の40・05%だった。
そうした中、座喜味陣営と國仲陣営は投票率について「50~55%」を予想。下地陣営は「50%前後」を見込んでいる。
ある選対関係者は「当初は新型コロナの影響で40%台になると予想していたが、最近は少し落ち着いているので、それほどの落ち込みにならないかもしれない」と予想する。
別の選対関係者からは「逆に今後のコロナ対策支援に対する市民の関心が高まって、それが県議選への意識の高まりになって期日前が伸びているかもしれない」との声も聞かれた。
実際に5月24日に行われた栃木県鹿沼市長選は、新型コロナの影響で投票率の低下が見込まれていたが、結果は前回選挙の投票率を1・55ポイント上回った。
こうした状況もあることから、今県議選における宮古の有権者の動向は今後も注目される。