落花後の姿も魅力/ サガリバナ早朝観察
環境ク「解説会」
宮古島環境クラブ(下地邦輝会長)の「早朝のサガリバナ」の解説会が15日、平良添道にあるサガリバナ群生地で行われた。会には家族連れらが参加。一夜限りに咲き、地面に落ちてもなお美しい「落花のじゅうたん」となって、見る者を楽しませてくれるサガリバナの魅力に魅了された。
サガリバナは一夜限りに咲く幻の花で、見頃は初夏。開花時間は日が落ちるころで、夜明けごろには散ってしまう。
同クラブは例年、サガリバナが咲き誇るこの時期に咲いた花をライトアップして楽しむ「夜のお花見」を実施してきたが、今年は新型コロナウイルスの影響で開催できなくなった。
こうした状況を踏まえて、同クラブでは特に朝のサガリバナの魅力を紹介しようと今回の同解説会を開催した。
同クラブは、朝観察することの魅力として、落花することなく咲いている花を五感で体感する▽開花・落花・水面の花びら(おしべ)を楽しむ▽花の香りが漂う中で、鳥のさえずりを楽しむ-ことなどを紹介した。
下地会長は「群生地では、新緑と共に多くのつぼみが垂れ始めている。新型コロナの影響はあるが『ピンチ』を『チャンス』と捉え、それぞれが新しい楽しみ方でサガリバナの魅力を感じてほしい」と呼び掛けた。