教育・文化
2020年6月21日(日)8:59
ごちそう供え豊作に感謝/下地洲鎌 ツヌジ御嶽「ユーダミニガイ」
市の有形民俗文化財に指定されている下地洲鎌のツヌジ御嶽で20日、ユーダミニガイ(世為願い)が執り行われた。神に仕える神女役4人が、旧年中の豊作に感謝し、向こう一年間の実り多い五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。
この日は早朝から神聖な建物内の祭壇に、神酒や塩、サトウキビ、野菜、果物、黒豆、豚料理などのほかに、海の幸のごちそうが供えられた。
束ねられた線香が香炉でたかれると、煙が辺り一面を覆い、神秘的な世界に包まれた。
神女役は洲鎌部落代表の2人と上地部落代表の2人の計4人が務めている。
神女役たちは横並びで手を合わせ願い続けた。伊良部島や池間島などから女性たちが訪れ祈願していた。
ツヌジ御嶽入り口には下地神社と呼ばれる鳥居が建立され、境内奥には社殿が造営されている。下地神社奉賛会が中心となって信仰を深めている。
神女役の1人は「下地神社奉賛会の皆さんが、2日前に草刈りや掃除を行って清めた。とても感謝している」と礼を語った。