処理能力不足を解消へ/平良荷川取
し尿等下水道投入施設工事が着工
宮古島市が発注したし尿等下水道投入施設整備工事の着工に向けた安全祈願祭が15日午前、平良荷川取の建設予定地で行われた。市の担当者や請負業者らが出席し、神事にのっとりながら工期内の無事故、無災害を祈願した。11月30日に完成、試運転などを経て、来年1月に供用開始の予定。
工事費は3億6960万円。事業費の約95%を借り入れることができる合併特例債を活用する。
同施設は各家庭から集められたし尿、浄化槽汚泥を受け入れて、それに含まれているごみなどを除去し、規定水質まで濃度を薄めて下水道処理施設に投入する。既存施設(上原苑、伊良部し尿処理場)の老朽化や処理能力の不足により市民生活に影響が出ているために計画された。
下地敏彦市長は「環境モデル都市のもと、市の環境をきれいにする事業の一環。この施設が市民のための施設として稼働するよう、無事故で工事を終了させてほしい」と述べた。
建設場所は市浄水管理センター側で、鉄筋コンクリート造り(地上2階、地下1階)。建築面積は約300平方㍍、延べ床面積は約471平方㍍。
設計は日本上下水道設計(木下哲社長)で、施工するのは▽土木・建築が大米建設(下地米蔵社長)と仲宗根土建(仲宗根宏社長)の共同企業体▽電気設備がヤスヨシ興建(上地清雅社長)▽機械設備が吉田産業(上里明通社長)▽プラント設備が三井造船環境エンジニアリング(高山充社長)と日進電気土木(川満建助社長)の共同企業体-。