宮糖城辺、粗糖を初出荷
初荷式で安全輸送祈願/初日は600㌧
宮古製糖城辺工場は15日、2010~11年期の粗糖(原料糖)を初出荷した。初日は600㌧を出荷、伊良部工場の900㌧と合わせて計1500㌧が岡山行きの船の船倉に流し込まれた。城辺工場は今期、1万4174㌧の産糖を見込む。
初荷式が平良港であり安村勇社長は「この製品は農家の皆さんが多くの時間をかけて作られたサトウキビから産まれた」と述べ輸送業者に陸上、海上での安全輸送に対する協力を求めた。また「出荷を契機に宮古の経済が活性化することを期待する。製糖で地域に貢献したい」と話した。
琉球海運の翁長春雄常務は「雨、風、台風にも負けず、農家が愛情を込めて作られたサトウキビを使って工場が製品化した。この大切な製品を一粒たりとも漏らさず安全に輸送する」と約束した。
初荷式の後、粗糖が次々と船の船倉に流し込まれた。初荷式に参加した関係者は拍手を送りながら粗糖の安全輸送を祈願した。
同工場は今月7日に今期の製糖操業を開始した。14日現在で工場に搬入された原料は9831㌧で平均糖度は13・5度。農家のトン当たり平均手取額は2万2088円。