射撃訓練施設が完成/宮古島海上保安部
12日に保良住民見学会
城辺保良に建設中だった宮古島海上保安部訓練棟(屋内射撃訓練施設)が6月29日に完成し、7日に同保安部に引き渡された。12日には報道機関に公開するほか地元住民を対象にした見学会も行われる。
施設は高さ約6㍍、幅約16㍍、長さ約55㍍の鉄筋コンクリート造り地上1階建て。事業費は約5億円。
施設内では標的に向けて武器(拳銃・小銃)を使用した実弾訓練を行う。
武器や弾薬などは保管せず、訓練のたびに施設に運び込む。訓練がない場合は無人となる。
近隣に配慮して道路から約90㍍離れている箇所に建設したほか、発射音が外に漏れないよう防音対策をしたという。
見学会は保良住民が対象で、施設の機能や目的、安全性などをアピールするために開催する。参加者には、新型コロナウイルス感染症予防対策のためマスク着用を呼び掛けている。
施設は宮古島海宝館の近くで、東平安名崎に向かう途中にある旧ロラン局。
宮古島海上保安部によると、射撃訓練はこれまで沖縄本島で行っていたが、巡視船艇の増強に伴い海上保安官が増員され、島内で訓練する必要性が出てきたためという。