重点に「飲酒運転根絶」/夏の交通安全運動スタート
2020年夏の交通安全県民運動宮古地区出発式が10日、県宮古合同庁舎で行われた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、式典の開催は見合わせたが、車両パレードを行い、飲酒運転根絶と交通安全の意識啓発を図った。県民運動は11日から20日まで行われ、高齢運転者の交通事故防止など4項目を重点に掲げ取り組んでいく。
運動は「もういいかい 残ったお酒が まあだだよ」をスローガンに、▽飲酒運転の根絶▽二輪車の交通事故防止(無謀な運転の防止、マナーアップの推進)▽子どもをはじめとする歩行者の安全の確保▽高齢運転者の交通事故防止-を重点に掲げ取り組む。
出発式で県宮古事務所総務課の下地努課長は「今回の出発式は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための対応として式典を中止し、車両によるパレードのみを実施するが、皆さんとともに宮古地区における交通安全への機運を高めていきたい」と話した。
また、同運動に向けて宮古島警察署では「飲酒運転根絶に向けて引き続き取り締まりを強化していく。二日酔いで運転しないようにしてほしい。また、これから夏場に向けて交通量が増えることが予想される。(管内では)交差点での交通事故が多い。事故を減らすためにも一時不停止や信号無視などしっかりと取り締まっていく」と強調した。
市交通安全推進協会会長の下地敏彦市長は「未来ある子供たちを守るためにも、『飲酒運転をしない、させない、ゆるさない』を合言葉に社会全体で交通安全について考えていかなければならない。市としても引き続き美(か)ぎ酒(さき)飲み運動の推進を図りながら飲酒運転根絶に取り組んでいく」とのコメントを寄せた。
同運動は広く県民に交通安全思想の普及と浸透を図り、交通ルールの順守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに、県民自身による道路交通環境の改善に向けた取り組みを推進することにより、交通事故防止の徹底を図ることを目的に実施している。