第4埠頭物揚場を整備/平良港
新造多良間フェリーに対応
市が発注した平良港第4埠頭(ふとう)の物揚場工事が、来年12月の供用開始に向けて急ピッチで進められている。平良港と多良間を結ぶ大型新造フェリーに対応するための工事で高耐震化、長寿命化で整備する。
物揚場とは、港湾の埠頭における係留施設の一種。係船岸壁、係船岸とも言われている。
平良港は宮古島の海の表玄関で、国指定の重要港湾。離島航路では、平良港と多良間港(普天間港、前泊港)を結ぶ定期船フェリーたらまゆう(457㌧)などが利用している。フェリーたらまゆうは導入から10年以上が経過している。
現在、フェリーたらまゆうは平良港の第3埠頭を利用しているが、第4埠頭の物揚場供用開始に伴い、そこへ移動する。多良間村からの新たな人的・物流交流拠点の一つとして期待されている。
工事名は「平良港第4埠頭物揚場整備工事」。今回の同工事を含めた2016~20年度までの工期に投じられる総事業費は10億4000万円。国が9割、市は1割を負担。
第4埠頭前面は現在、フェリーが船尾に備え付けてあるランプウェイ(傾斜路)を岸壁に渡すことができるように整備されている。車両はそのランプウェイを渡って船内に入り、貨物の積み降ろし作業を行う。
国・市は、今回施工中の工事では、離島圏の生活路線である多良間フェリーの航路を維持する必要があると強調している。
市港湾課の親泊正人課長は17日、「工期中の無事故・無災害を願い、スムーズな工事進捗(しんちょく)に期待する」と述べた。