広さ2倍、利便性向上/宮古空港搭乗待合室
眺め良く明るい雰囲気/テープカットで供用開始
宮古空港ターミナル(下地義治社長)が昨年5月から拡張工事を進めてきた搭乗待合室(2階)の増築部分がこのほど完成し、20日に同空港で供用開始セレモニーが行われた。下地社長をはじめ、下地敏彦市長らがテープカットを行い、観光客や市民の利便性向上につながることに期待を寄せた。搭乗待合室は550平方㍍増築され、これまでの約2倍の広さとなっている。
同空港は1997年に供用を開始し、今年で24年目。年間利用者数は100万人を想定して建設されたが、本土直行便の増加や運航機材の大型化などにより、年間170万人が利用するまでになった。それに伴い、建物が狭隘(きょうあい)になったことからその解消に向けて増築工事が行われた。
今回の拡張工事で2階西棟の搭乗待合室側を550・61平方㍍増築。これにより、座席数はこれまでの410席から160席増えて570席に。増築部分には、窓ガラスが多いことから、航空機の離着陸の様子を見ることができるほか、眺めも良く、光が差し込み室内は明るい雰囲気となっている。また、スマートフォン充電設備や受動喫煙対策に配慮した喫煙室なども設置されている。
搭乗待合室を拡張する工事と、すでに6月から稼働している1階東棟の手荷物引き渡し場増築工事の総事業費は10億3000万円。
下地社長は「今までの倍以上の面積となり広々としている。これだけ空港利用客が増えるということは宮古島が発展していくということ。多くの皆さんに空港を利用してほしい。新型コロナウイルス対策についてもサーモグラフィー(設置)を2カ所で実施するなど対応していく」と話した。
セレモニーに参加した下地市長は「今までは空港の待合室が狭かったが、拡張してゆったりとしたスペースとなることで煩雑が解消されると思う」と話した上で、今後の同空港について「次に必要なのはボーディングブリッジ。今後は空港自体を拡張するか下地島空港の利用をどうしていくのかを市民と話し合いながら考えていきたい」と語った。