TACO 空港に設置
来島者の健康相談対応/県、コロナ水際対策を強化
新型コロナウイルス感染拡大防止に向けて県は22日、来島者の健康相談などに対応する旅行者専用相談センター沖縄(TACO)の分室を宮古空港に設置した。事務員2人と車1台が用意され、発熱者が確認された場合、その人の意向を確認した上で、用意した車で空港から病院につなげることが可能になったほか、病院ではPCR検査も受けられるなど、これまでよりもサポート体制を充実。水際対策を強化した。
これまで県は、今年4月に同空港に、体温を測定するサーモグラフィーカメラを設置。基準値以上の体温が測定された人には相談窓口である保健所の連絡先や体調不良時の対応などが記されたチラシを配布して、意識の啓発、注意喚起を行っていた。
今回の分室設置について県は「今後は発熱があった場合、分室のスタッフが声を掛けて、希望があれば診察を受けるために病院まで連れて行くことが可能になった。そのための車も用意した」と説明した。
さらに「本人の同意が必要なのはこれまでと同じだが、発熱者をきちんと病院までつなげるサポート体制を構築したことが大きい。必要となれば当然PCR検査も受けられる」と話した。
同分室は、すでに到着ロビーに設置されているサーモグラフィーカメラの場所に併設された。
テーブルといすが設けられ、テーブルには、体調不良時の対応等について呼び掛ける県のチラシや、発熱が感知された人用の記入用紙などが用意されている。
県によると、TACO宮古分室は本来看護師1人、事務員1人が常駐する体制だが、現状は看護師が確保できていないため、当面は事務員2人で対応するとしている。
そのほか、同分室は来年3月まで設置を予定している。