今年度献血目標は830人/推進協議会
5月中止で10月のみ実施へ
2020年度の市献血推進協議会(会長・下地敏彦市長)が22日、平良保健センターで開かれ、今年度の献血目標を830人とすることなどを確認した。宮古島での県赤十字血液センターによる移動献血は5月と10月に行われている。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で5月期がすべて中止となったことから、年間目標値を当初の1300人から、10月期のみ実施で830人とした。
推進協議会は、血液を必要とする患者や医療機関へ安全な血液製剤を安定的に供給することを目的に行政や医療機関、民間企業、高校の代表ら人で構成されている。
19年度は5月に10日間、10月に15日間実施し、目標だった1230人を上回る1412人が協力した。高校生も100人超が協力した。
今年度は当初、5月期で520人、10月期で780人の計1300人を目標に設定していたが、5月期が中止になったことから、10月期のみ16日間実施し、目標を830人に設定し直した。
推進協議会副会長で宮古病院の本永英治院長は「今、新型コロナの対応に追われている。宮古病院は中核病院の役割を担っているが日々、外科系やいろいろな手術が行われている。献血による血液の保存が重要であると身に染みて感じている。この推進協議会の意義はここにあると考えている。離島であるが故に輸血で血液が足りないことで一つの命が失われることもある。ここにいる皆さんの協力で安全な輸血体制が敷かれる」と協力を求めた。
県赤十字血液センターの担当者が実績や目標値設定を説明した。