文字と位置情報で通報/市消防本部
ネット119運用開始/聴覚障がい者へ登録呼び掛け
市消防本部(来間克消防長)は7月から、聴覚障がい者の119番通報が円滑になる「ネット119緊急通報システム」の運用を開始した。スマートフォンなどを使用して文字や位置情報によって通報が可能になる。事前登録が必要なため、同部は利用対象者に登録を呼び掛けている。
同システムは、スマートフォンなどで通報用ウェブサイトにアクセスし、通報内容や位置情報を送信。即座に消防本部につながり、文字のやりとりで詳細を確認する仕組みになっている。
利用対象者は聴覚または音声・言語機能の障がいや疾病などがあり、音声による119番通報が困難である人。障害者手帳の保有の有無は問わない。
申し込み方法は、市消防本部警防課または市障がい福祉課で申請書を受け取り、必要事項を記載の上、提出すること。登録料や利用料は無料だが、通信料は個人負担となる。
利用可能な端末は、スマートフォンやタブレット、高機能フィーチャーフォンとなっている。
宮古島市内からの通報は現在、県消防司令センターで受理している。同センターが今年4月に「ネット119」と契約したため、運用が始まった。
代理の人による問い合わせは、市消防本部警防課(電話72・0943)、市障がい福祉課(73・1975)まで。消防では筆談対応可能、手話通訳が必要な人は障がい福祉課で対応する。