国が宮古広域公園を認可
事業費74億円見込む/下地与那覇で県計画
県が下地与那覇で計画している宮古広域公園(仮称)がこのほど、事業認可され、官報で告示された。総事業費は74億円を見込んでおり、国から2分の1の補助を受ける。事業を所管する県宮古土木事務所は、2020年度中に用地取得に向けて調査測量を実施。公募設置管理制度(Park-PFI)の導入を視野に入れ、民間事業者の意向把握調査支援などを行う公園公募設置等指針検討業務の発注も予定している。
同公園は前浜ビーチとその背後地に50・2㌶を整備する計画で、エントランス▽観光・レクリエーション▽健康・スポーツ▽海辺の森保全・活用▽海浜保全・活用-などのゾーンに分かれている。
多目的広場(約4万4000平方㍍)や大芝生広場(約2万4000平方㍍)、宮古馬牧場(約5300平方㍍)、キャンプ場(約1万5000平方㍍)などの施設を備え、ビーチハウスやマリンハウスは民間活力の導入を検討する。
工事は2期に分かれおり、21年度から26年度までの第1期工事でエントランスゾーンや観光・レクリエーションゾーン、海辺の森保全・活用ゾーンを公園西側に施工。28年度から32年度の第2期工事で健康・スポーツゾーン、海辺の森強化ゾーンなどを整備する。
同公園は海と海辺を生かした「ミャークヌ・オー・イム・パーク(宮古の青い海公園)」をテーマに、美しい海辺の景観や自然を守り育てることや、多様なレクリエーションの提供、海と結び付いた生活や遊びを体験できる公園を目標像としている。
基本方針には、自然環境の保全、創出や多彩なイベント、スポーツコンベンションの活用への対応、地域の振興に寄与する公園づくりなどを掲げている。