発生時は5日間休校/学校閉鎖後、消毒作業
市教委が対策ガイドライン/新型コロナ
市内で新型コロナウイルス感染者が確認され緊張が高まる中、市教育委員会(宮國博教育長)は30日の委員会定例会で市立幼小中学校における対策ガイドラインの発出を決めた。同日中に各学校に通知した。ガイドラインでは児童生徒が感染者と確認された場合、その学校を5日間程度の臨時休校とすることなどが示されている。
ガイドラインは県や那覇市が出した県立・市立学校における感染症対策マニュアルを参考に宮古島市版を作成した。日常的な健康観察や消毒、換気、身体的距離の確保、マスク着用などの対策のほか、発生時の対応について示している。
児童生徒が感染者と診断された場合は、5日間程度の臨時休校措置を取る。物の表面に付いたウイルスの生存期間が24~72時間とされているため、3日間、学校を閉鎖した後、1~2日間で消毒作業を行う。その間に濃厚接触者の特定などを行い、濃厚接触者については感染者と最後に接触した日の翌日から起算して2週間、出席停止か、学校の臨時休校措置を取る。
感染が疑われ、検査を指示された場合、濃厚接触者に特定された場合についても対応をまとめた。感染が疑われる児童生徒が差別や偏見、いじめなどの対象にならないよう十分な配慮を求めた。
市役所城辺庁舎で行われた定例会で宮國教育長は臨時休校措置について「地域の実情を見つつ、臨機応変に市として判断していく」と述べた。給食調理場で感染が発生した場合について上地昭人教育部長は「発生した調理場は2週間、停止する。1カ所で発生してもすべて停止するということではない。状況を見て判断する」と説明した。
宮國教育長が緊急時の専決について理解を求めたのに対し、委員らは全会一致で了承した。