「断腸の思いで中止」/夏まつり実行委
コロナ感染発生受け決断
宮古島夏まつり実行委員会(下地義治実行委員長)は4日、宮古島商工会議所で会見を開き、今年の同まつりの中止を発表した。新型コロナウイルス感染者の市内での発生に加え、市から自粛要請があることなどを勘案し、下地実行委員長が決定した。下地実行委員長は「子供たちのために開催したかった。断腸の思いで中止にする」と述べた。夏まつりは16回目にして初の中止となる。
夏まつりは9月19、20の両日に開催を予定していた。子供たちの夏の一大イベントであることと地域活性化を図るために、感染防止対策を徹底し開催することを目指していた。
7月以降、全国各地の感染状況が増加傾向にあり、県では独自の緊急事態宣言が発出されるなど、開催が厳しい状況となった。
7月13日に作業部会で話し合った際には、「3密」が防げないことを危惧する声が多く、市からは自粛要請の文書が7月28日に届いているという。
実行委員会の中心的役割を果たす商工会議所が、同所で担う新型コロナ対策の相談期間が延長されたために、準備に手が回らなくなったことも理由の一つ。また出演を打診した団体からも断られているという。
下地実行委員長は「規模を小さくするなど、何とか開催したかったが無理だった。5人も感染しているので断念した」と語った。