感染拡大で相談急増/新型コロナ
直近4日間で電話105件/市の相談室も運用開始
宮古島市において新型コロナウイルスの感染者が増える中、宮古保健所への相談や問い合わせが急増している。8月は4日間の集計で105件(速報値)。前週と比べて倍増し、市民の不安感を反映している。保健所をサポートする市の電話相談室も6日に運用を始めたが、初日の電話件数は18件にとどまる。ただ、この中には健康不安とは別の問い合わせも6件あったという。県の休業要請に係る相談だ。対応する現場に、混乱が生じ始めている。
宮古島市における感染者は6日時点で22人。これと比例するように保健所への問い合わせは右肩上がりで推移している。7月は1カ月の累計で125件だったが、8月はわずか4日で100件を突破。連日全所体制で相談業務に当たっているが、電話回線はパンク状態にあるという。
県全体で感染が拡大しているため、県のコールセンターへの問い合わせもやまない。つながりにくい状況が続いていることが、保健所への相談の多さに拍車を掛けているようだ。
一方、市は6日に電話相談室を開設し、運用を始めた。職員4人が相談業務に当たる。感染の広がりを受けて、市民の不安解消ならびに保健所との連携を目的とする。初日は18件の問い合わせがあったが、このうち6件は県が一部飲食店に出している休業要請に係る相談内容だったという。
市の担当課は「この相談室では、発熱や体調の悪さなど健康不安に関する相談を受け付けている」としており、それぞれの相談内容に応じた窓口への電話連絡を呼び掛けている。
市の相談室の利用時間は午前9時から午後4時。電話番号は72・4788。平日対応で、それ以外は「県のコールセンターに連絡してほしい」としている。
下地敏彦市長は「市民の皆さんは、冷静に落ち着いて行動し、感染が心配な場合は、県のコールセンターや宮古島市の電話相談室に問い合わせてほしい」と利用を呼び掛けている。