空自分屯基地を視察/河野防衛相
警戒監視状況の報告受ける
河野太郎防衛相は9日、前日の陸自駐屯地の視察に引き続き、航空自衛隊宮古島分屯基地を視察した。分屯基地では隊員から警戒監視状況についての報告を受けたほか、防衛施設を見学した。また、隊員らへ訓示を行った。
河野氏を乗せた車列は同日午前9時20分ごろに分屯基地に入った。約3時間にわたり滞在し、施設の見学や監視状況の報告などが行われた。防衛省では同分屯基地について「南西諸島の要衝に所在する日本最西端、最南端のレーダーサイトで、対領空侵犯措置のため24時間の警戒監視に当たっている」と説明している。
一行は午後0時20分ごろに分屯基地を出発し、宮古空港から自衛隊機で離島した。また、河野氏の視察に合わせて「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」(仲里成繁代表)のメンバーがのぼり旗や手作りボードを掲げて抗議活動を行った。
一方、8日に視察した陸上自衛隊宮古島駐屯地で河野氏が隊員らに訓示。その中で、24時間、365日、一瞬の隙も無く南西地域の防衛警備、警戒監視活動を担ってくれていることに敬意と感謝を表すとともに「厳しさを増す安全保障環境の下、南西地域の最前線で活動する諸君一人一人が果たすべき責務は一層重く、国民からの期待もより大きなものとなっている」と強調し、「責任感を持って日々の任務に当たってほしい」と激励した。
また、「防衛省、自衛隊の活動は国民一人一人、地方公共団体などの理解があって初めて可能となるものであり、地域社会と自衛隊相互の信頼をより深めていく必要があり、有事の際には島民を安全に避難させる必要がある。平素から地方公共団体と緊密に連携を図ってほしい」と話した。