「健康管理の強化を」/宮古労基署
職場でのコロナ対策訴え
宮古労働基準監督署(小池雅弘署長)では全国的に新型コロナウイルス感染症の新規感染者が増加傾向にあり、宮古地区でも新規感染者の報告が続いていることを踏まえて、「職場における新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するためのチェックリスト」の活用や職場における感染予防、健康管理の強化を呼び掛けている。
チェックリストは厚生労働省のホームページからダウンロード可能で、項目の中で業種、業態、職種などにより対応できない場合もあるとしながらも、「職場の実態を確認し、全員(事業者と労働者)がすぐにできることを確実に実施することが大切」と強調。対策が不十分な点があれば改善につなげてほしいとしている。
厚生労働省では感染拡大を防止するためのチェックリストの改訂と職場における感染予防、健康管理の強化について最新の状況を踏まえた留意事項などを取りまとめ、労使団体などに要請した。
また、これまでの感染防止対策として呼び掛けている「3密」を避けることや手洗い、マスク着用に加えて、職場における感染予防対策として「四つのポイント」を紹介。この中で、▽換気(室内では小まめに換気)▽密(席や更衣室で人と適切な距離の確保)▽共用(複数人での備品の共用はできる限り避ける)▽休(体調が悪い場合は軽めの症状でも休む、休ませる-の徹底を呼び掛けている。
一方、労働者が業務に起因して新型コロナウイルスに感染、発症し休業した場合は労働基準監督署に「労働者死傷病報告」の提出が必要と説明。業務に起因することが認められる場合は労災保険給付の対象となる。詳しい問い合わせは宮古労働基準監督署(電話・2303)まで。