止まらぬ感染確認/新型コロナ
宮古、20日間で40人超/年代別では20、30代多く
新型コロナウイルスの感染拡大が宮古島市でも止まらない。市で1例目の感染者が確認されたのは7月29日。8月17日まで約20日間で41人の感染例が確認された。職業別では接客業、年代別では20、30代が多くなっている。8月初旬に接客を伴う飲食店で発生したクラスター(5人以上の感染者集団)や容体が急変し高齢女性が死亡するなど、見えない恐怖感が市民に緊張感を漂わせている。
県内では2月14日、沖縄本島に寄港していたクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス号」の乗客を乗せた60代の女性タクシー運転手の感染が確認されたのが1例目。以降、やや落ち着いていたが6月下旬に国の緊急事態宣言が解除されてから徐々に増えた。特に「Gо Tо キャンペーン」が始まった7月後半の連休以降は確認例が急激に増え、100人を超える日もあり、累計では1600人を超えている。
宮古島市では連休に沖縄本島に渡航した20代女性が帰島後に感染が確認された。その後、平良西里の飲食店で従業員や利用客などのクラスターが発生。8月3日の確認例は15人で一気に増えた。その後、7日に3人、12日に4人、13日に3人など複数確認される日が多くある。
感染者のうち職業が判明しているのは接客業の10人が最も多く、タクシー運転手が2人など。その他は確認中がほとんどで判明していない。感染経路も感染者の接触者として確定しているのは約半数の20人で、残りは調査中となっている。
年代では20代が13人、30代が10人、40代が6人、50代が3人、60代が4人、70代が3人、非公表が2人。男性が25人、女性が14人、非公表が2人となっている。
感染確認例の急増で県は独自に緊急事態宣言を発出しており、市でも県の方針に沿って、「外出自粛の徹底」「親族の旧盆帰省の慎重判断」などを呼び掛け、多くの公共施設も閉鎖している。