コロナ禍、過ごし方激変/外出自粛の夏休み
自宅でゲーム、ネット中心に
市内小中学校の今年の夏休みは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2週間に短縮されて15日からスタートした。通常であれば島内各所で響いているはずの子供たちの歓声が今年はほとんど聞こえていない。ある保護者は「感染の問題もあるので基本は家で過ごさせている。子どもたちは外で自由に遊べないストレスがかなりあると思う」と話し、不要不急の外出自粛の徹底が求められる中での夏休みの過ごし方については、子も親とも頭を悩ませているようだ。
中学生と小学校低学年の子を持つ保護者は「中学生には外に出て遊ぶ場合は、人があまりいない広場とかで遊ぶようにと言ってある。低学年はどうしても家の内でゲームやネットを見るのが中心になってしまっている」と話した。
小学校高学年と低学年の子を持つ保護者は「朝は、宿題をやって、それが終われば家の中でできることをやらせているが、どうしてもゲームやインターネットのユーチューブなどが中心になる。時間を決めて制限したいが外に出られないからそれもかわいそうになる」と、頭を抱える。
本土出身の保護者からは「まだ、夏休みは始まったばかりだけど、家の中にいるばかりで本当にかわいそう。本当は旅行を兼ねて里帰りもしたかったがこの状況では無理だし、親の方もストレスがたまる」と、閉塞(へいそく)感を漂わせた。
市街地のある小学校の校長は「今年の夏休みは2週間と短いので、まずは感染しないように過ごして元気に2学期を迎えることが基本。休み期間中はいろいろなことが学習できるインターネットのサイトもあるので、それを活用して過ごしてもいいと思う」と呼び掛けた。