販売額は20億5400万円/20年産葉タバコ
収量減もキロ2090円の高値/収穫後半の天候不良響く
宮古地区(宮古島市、多良間村)の2020年産葉タバコの買い入れ作業が25日、終了した。総重量は前期作と比べ75㌧減の983㌧、総販売額は同比9500万円減の20億5400万円だった。反収(10㌃当たりの収量)は前期並みの216㌔、平均キロ単価は2090円と高値だった。今期は順調に生育し増収が期待された。しかし収穫期後半に大雨が降り立ち枯れが発生し、収量が確保できなかったことが減収の要因となった。
宮古島市の栽培面積は前期比で36㌶減った。栽培農家が6人減り106人。多良間村は変わらず。地区別の総重量を見ると、市が前期比75㌧減の938㌧、村は前期並みの45㌧だった。反収は市が1㌔増の217㌔、村は5㌔増の209㌔とやや振るわなかった。
品質は上々で、平均キロ単価は市が50円高の2089円、村は271円の上げで2000円台を回復し2096円。地区全体では2090円だった。10㌃当たりの販売額は市が45万3313円、村が43万8064円。地区全体では45万1440円だった。
県たばこ耕作組合の砂川利勝組合長は「今期は前半の生育が良く、期待されたが5、6月の大雨で疫病が発生してしまった。期待値が高かっただけに残念な気もするが、キロ単価は2090円で品質は良かった。反収45万円であり、良しとしたい」と話した。
今期の買い入れは7月14日から始まり、新型コロナウイルス感染防止で入場制限などを行い、作業を行った。日本たばこ産業(JT)宮古葉たばこ取扱所では石垣市産も取り扱っている。同市産は総重量98㌧、総販売額は2億500万円だった。