地域拠点施設に壁画制作へ/多良間
アルベルト城間さんと中学生
【多良間】多良間村は2020年度新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金活用事業で「多良間村観光人材育成および観光施設ブランディング事業」を実施する。予算は200万円で、村塩川にある地域振興拠点施設「すまむぬたらま」の壁に人気アーティストと多良間中学校の生徒が協力し壁画を描く。
観光振興課によると同事業は新型コロナウイルスの影響による来島自粛により落ち込んだ観光客を再び呼び込むため、人気アーティストであるアルベルト城間さん(ディアマンテス)に壁画を描いてもらうことで、ブランド力を高め、「アフターコロナ期」における誘客につなげることが目的。
また、新型コロナウイルスの影響により、島内でのさまざまな行事が中止となったことから、「15の島立」を迎える中学3年生を対象に、島での思い出づくりと、島に対する誇りを醸成することにより、島の次代を担う人材育成につなげるとしている。
壁画が描かれる施設の反対側には以前、城間さんが描いた壁画があり、村民からの評判も良いということで、今回は新たに村が予算措置をして城間さんに描いてもらうもの。また、建物の横にある花壇は中学生が取り組む。現在は島外からの来島自粛期間中だが状況をみて事業を開始する。
観光振興課の清村賢一課長は「多良間村地域振興拠点施設の壁画制作については、東側完成後、『反対側にも描いてほしい』という村民からの声があった。アルベルトさんに打診したところ前向きな回答と、子どもたちとコラボして製作してはどうかと提案があった」と説明。
そこで新型コロナウイルスの影響により、いろいろな活動が制限されている中学生のことを考慮して「15の島立ちを迎える中学3年生14人の卒業記念として製作するという企画になった」と話した。