佐和田漁港に漁具倉庫/県、伊良部漁協に占用許可
コンテナで安全安心保管
県はこのほど、伊良部漁業協同組合(伊良波宏紀組合長)が佐和田漁港内にある漁具保管修理施設用地の一部を使用する占用許可申請を認めた。許可を受けた後、コンテナ漁具倉庫(長さ6㍍)1基が設置された。伊良部漁協にコンテナ漁具倉庫の占用許可が認められたのは今回が初めて。伊良部では初設置。
佐和田漁港は県管理の漁港。県指定の漁具保管修理施設用地(面積1250平方㍍)などを占用で使用する場合は、県の許可が必要となっている。
県漁港管理条例に基づき、伊良部漁協は県に占用許可申請を提出する前に、共同で利用する組合員から提出された「漁港施設使用承諾願」を審査した上で、県に申請した。許可を受けるのは伊良部漁協で、共同利用者ではない。個人での利用は認められない。
伊良波組合長は「今回のコンテナ漁具倉庫の設置に伴い、別の漁業従事者からもコンテナ漁具倉庫を設置したいという要望があるかもしれない。書類審査には厳しく当たる」と強調した。
佐和田の浜でモズク養殖をしており、今回設置されたコンテナ漁具倉庫を共同で利用する冨谷剛さん(46)は「モズク網やホースなどを整理整頓して納めたい。特に台風時の被害防止にもつながり、安全・安心で保管できる。県や伊良部漁協には感謝でいっぱい」と話した。