新規にコロナ関連4項目/県への要望事項確認
会議は初のウェブ形式/美ぎ島美しゃ市町村会
宮古と八重山圏域の5市町村で構成される「美ぎ島美しゃ市町村会」(会長・下地敏彦宮古島市長)の2020年度定期会議が27日、市役所平良庁舎で開かれた。今回の会議は初めてウェブ形式で行われ、両圏域の5市町村の首長が県などへの要望事項について確認。新規の共通要望として新型コロナウイルス関連4項目を盛り込んだ。この4項目を含む5市町村分合計40項目の要望事項については10月ごろに県知事や県議会議長に要請を予定している。
今回の定期会議は当初、石垣市での開催を予定していたが、新型コロナの影響でウェブ形式での開催となった。
この日確認された新型コロナ関連の共通要望事項は①経済対策②医療体制③水際対策④船舶補助-の4項目。
経済対策では、休業や自粛を余儀なくされた事業者への事業継続や持続可能で安定的な農林水産物輸送体制の確保、観光産業・農林水産分野への支援強化を求めている。
医療体制では、対応可能な病床数や検査機関の充実、検査結果判明までの待機宿泊施設の確保など、両圏域における医療体制等の拡充を要望している。
水際対策では、全国的に流行する感染症の流入を防止するためにも、空港や港湾における対策強化を求めている。
船舶補助については、感染対策のための船内改造に費用負担が生じていることを指摘し、運航事業者に対する費用助成を要望している。
また、独自の要望については宮古島市が、宮古空港横断トンネル整備など継続10項目。多良間村も石垣間の航空路線など継続で3項目を盛り込んだ。
そのほか、2019年度の事業報告と決算。20年度の事業計画案と予算案についても承認した。
会の冒頭、会長の下地市長は「今回は新型コロナの影響でウェブ会議での開催となったが、これまで同様に両圏域が思いを一つに振興発展につながる論議をしたい」と呼び掛けた。