お参りは基本、外で/祥雲寺
3密回避 コロナ禍の旧盆
新型コロナウイルスの感染者が7月末に島内で初めて発生し、現在も断続的に感染者が確認される中で迎える今年の旧盆(31日~9月2日)。島内でも感染拡大防止が叫ばれる中、今年は供養の方法も変化を強いられている。例年、迎え日、中日、送り日の3日間、多くの人がお参りに訪れる市内の臨済宗妙心寺派祥雲寺では今年、堂内でのお参りを行わず基本は外で行うとし、理解を求めている。
岡本恵道副住職は「これまで堂内でやっていた一連の旧盆のお参りはすべて外でやってもらうことが基本になる。新型コロナ感染予防の措置なので理解してほしい」と呼び掛ける。
祥雲寺によると、例年は1日150人程度が入れ代わり立ち代わり堂内に訪れて、線香を立てて、お供え物をするなどしていた。
さらに、一部は飲食をしながら堂内でしばらく時間を過ごしていたという。
岡本副住職は「訪れる人たちを堂内に入れると3密になりかねない。さらに、訪れる人たちの多くが高齢者なので、感染予防の観点からも今回は外でのお参りをお願いしたい」と理解を求めた。
寺の堂内で線香を立てて、お供え物をしていた風景が今年は新型コロナの影響で消え、先祖の出迎えはすべて外で行うこととなった。
岡本副住職は「来年の旧十六日祭ぐらいからは新型コロナの影響がなくなって、例年通りになることを願っている。そのためにも今回の旧盆については外でやることに協力してほしい」と訴えた。