県内、3万戸超が停電/台風9号
交通や行政にも影響
【那覇支社】非常に強い勢力の台風9号は、1日未明から明け方にかけて沖縄本島地方に接近した。強い風雨により、沖縄電力によると同日午前2時には県全体で3万7760戸(うち宮古地区180戸)が停電した。交通や行政にも大きな影響があり、那覇空港ターミナルは終日閉館となった。
沖縄都市モノレール(ゆいレール)や沖縄本島の路線バスは終日の運休。行政では、県が本島全域で業務を停止し、県庁本庁も閉庁となった。那覇市役所や浦添市役所、宜野湾市役所なども閉庁された。
最大瞬間風速は、南城市で45・0㍍(1日午前1時7分)、那覇市で44・0㍍(同0時37分)だったほか、台風の進路に当たった久米島では54・5㍍(同午前3時半)、慶良間諸島の渡嘉敷村では47・5㍍(同2時8分)を記録した。
那覇市内では、台風が遠ざかりつつある同日午後も、吹き返しの強い風が続いた。国際通りなども、ほとんど人通りはなく閑散としていた。豊見城市では、旧市役所庁舎で外壁が剥がれ落ちる被害が出た。
沖縄電力によると、同日午後6時3分時点で停電中なのは県全域で1万2170戸(宮古地区はゼロ)。内訳は、本島北部地区が4620戸、中部地区2420戸、南部地区2690戸、久米島・慶良間地方2450戸となっている。