規模縮小も神事は実施/多良間八月踊り
10日は両字で「手始め御願」
【多良間】塩川字会(友利哲市会長)、仲筋字会(大城隆夫会長)はこのほど、24~26日に開催を予定していた八月踊りについて役員会を開いた。今年は、新型コロナウイルスの影響で、奉納余興は中止とするなど規模を縮小して開催することを改めて確認した。字会役員、二才頭(ニサイガッサ)、各座長らが参加し神事は行い、来年につなげていくことを確認した。祭りの成功を祈願する「手始め御願」は両字の御願所で10日に行われる。
5日に行われた塩川字会の役員会では▽三つの神事(手始め御願、正日御願、ワカレ御願)は開催する▽3日間の奉納余興は中止する▽各座の継承文化としての取り組みのため、字より活動費を交付する▽正日御願、ワカレ御願はコロナウイルスの状況を見ながら後日役員会で詳細を詰める-ことなどを確認した。
友利会長は「手始め御願が間近に迫っており、手始め、正日、ワカレの神事についても相談しながらやっていきたい。今年は新型コロナの影響で(奉納余興が)中止となったが、継続は力なりで、来年につなげよう。神事の行事がスムーズに行われるように各座の皆さんのご協力をいただきたい」と呼び掛けた。
仲筋字会では「手始め御願」は、午前に環境整備、午後に仲宗根豊見親口上、村原口上などを行うことを確認した。
大城会長は「毎年行っている八月踊りの奉納余興ができないことは残念であるが、例年同様、供え物を準備し神事をきちんと行っていく。継承していく部分、神事も含め若い世代にきちんと受け継いでいきたい」と話した。