コロナ禍でも思い出を
工夫凝らし「運動会」/規模縮小も笑顔広がる
北中学校と下地中学校で11日、運動会の代替行事が行われ、同シーズンの幕開けとなった。新型コロナウイルス感染症の影響により両校とも演目を限定し、規模を縮小して実施。12日は池間小中学校で開催される。
楽しくリズムダンス/北中「キタリンピック」
北中学校(久高三彦校長)は同校グラウンドで「リズムダンス・リレー キタリンピック2020」を開催した。新型コロナウイルス感染症の影響で、中止となった運動会の代替行事。生徒387人(男子190人、女子197人)がリズムダンスと学級対抗リレーを行った。会場には保護者らが集まり、生徒らの奮闘ぶりを笑顔で見詰めていた。
スローガンは「全集中 鋼の絆 キタリンピック」。運動会が中止となったため、生徒会など関係者で話し合い、規模を縮小した代替行事の開催を決めたという。
3年生のリズムダンスでは、軽やかなステップを披露したり、肩を組んで左右に体を揺らしたりするなど楽しそうに踊っていた。
開会式で久高校長は「与えられた使命と責任を自覚して頑張ってもらいたい。君たちが躍動し、羽ばたく瞬間を見せてほしい」と述べた。
生徒会長の砂川千春さんは「キタリンピックは今年だけのもの。私たちのパワーと思いをギュッと凝縮してスローガンに込めた。一人一人が主人公。自分たちのパフォーマンスを最大限発揮しましょう」と呼び掛けた。
フェスタで盛り上げ/下地中
与那覇ヨンシーも披露
下地中学校(濱川成共校長)は新型コロナウイルスの影響で中止となった運動会の代わりに「下地中 Fun Festa 2020」を同校グラウンドで開催した。「空にえがこう 95のワンシーン」のスローガンの下、全生徒95人(男子53人、女子42人)が参加。地域に伝わる伝統芸能を披露したり、リレーで学年の団結を見せつけたりして思い出を胸に刻んだ。
フェスタは、3時間以内の時間短縮で実施。参観は3年生の保護者に限定し、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を取った。
開会の冒頭、濱川校長は「思いやりを持ち、最後まで粘り強く成し遂げることを期待する」と激励した。
生徒会長の川満翔太さん(3年)は「これまでの練習の成果を十二分に発揮し、思い出に残る熱い1日にしましょう」と力強く呼び掛けた。
プログラムは演技の部と競技の部で構成。女子生徒は軽快なリズムに息の合ったダンスを繰り広げた。
男子生徒はそろいの衣装を身にまとい、花笠を手に躍動感あふれる「与那覇のヨンシー」を披露した。
最後は、全生徒による総員縦割りリレーで全力疾走。仲間たちや保護者らが大声援で後押しした。