宮古地区、16日ぶり感染確認/新型コロナ
70代農業男性が陽性/下地市長「4連休も注意を」
【那覇支社】県は14日、新型コロナウイルスで、新たに宮古島市に住む農業の男性(70代)を含め、県関係で20代から70代の男女4人の感染が確認されたと発表した。宮古関係の感染確認は16日ぶりで累計は47人。男性は8月末ごろに症状が発現し、9月12日に医療機関を受診して、13日に抗原検査で陽性が判明した。宮古病院に入院しており、酸素吸入が必要な中等症だという。
男性の感染確認を受け、宮古島市の下地敏彦市長は、「男性は症状が出てから2週間ほどたっていると聞いている」と述べた上で「19日からの4連休も近づいているので、市民の皆さんも感染拡大防止に十分注意してほしい」と強調した。
県関係は、13日には10歳未満から80代までの男女10人の感染が確認されており、感染確認は7月以降で2152人、累計で2295人となった。14日正午時点での入院患者は165人で、このうち重症者(県基準)は7人、中等症58人、7月以降の退院者は1916人となっている。
直近1週間(7~13日)当たりの感染者数(人口10万人当たり)は4・74人で、全国4位。1位は東京都(8・80人)、2位大阪府(6・36人)、3位神奈川県(5・56人)となっている。
県庁で会見した保健医療部の糸数公保健衛生統括監は、人口10万人当たりの感染者数について、「8日に全国1位でなくなってから7日目だが、順位というよりは、1週間当たりの数が37人を切って(人口10万人当たり)2・5人になれば警戒レベルで第2段階(の値)になる」と説明した。
また、同日夜に開催される専門家会議について、「入院者数が減っている中で医療体制をどうするのかや、次に感染者が増えた時の対応などの議題について議論する」と述べた。
米軍関係は、67件を検査した13日、28件を検査した14日のいずれも、新たな感染は確認されなかった。米軍関係の感染は、7月以降で397人、累計で400人。このうち、395人が隔離解除となっている。