新型コロナ 20代女性の感染判明/宮古での確認、5日ぶり
【那覇支社】県は19日、新型コロナウイルスで、新たに宮古島市在住の女性会社員(20代)について感染を確認したと発表した。宮古地区での感染判明は5日ぶりで、患者累計は48人となった。同日午前中時点で宮古病院に入院中の新型コロナ患者は2人で、このうち酸素吸入が必要な中等症(県基準)は1人、軽症が1人。
県によると、宮古地区で感染が判明した女性会社員は、13日に症状が出現し、18日に医療機関を受診して抗原検査で陽性と確認された。女性の行動履歴については保健所が調査中だが、「島外の人と接触があった」という。
同日は、県関係全体では20代~90代の男女16人で感染が判明した。このうち、14人が沖縄本島地区に住む感染者で、別の1人は居住地が岐阜県で同県警から派遣された警察官(20代)だった。
県保健医療部が行ったオンラインでの会見では、記者団から「(4連休で那覇)空港は混雑しているが、(検査体制は)サーモグラフィーのみで、それ以外の取り組みは無かったと思う。大丈夫なのか」との質問が出た。
これに対し、糸数公保健衛生統括監は「空港のサーモグラフィーは、発熱のある人に検査を勧めるためのもの。それとは別に、17日、18日は、観光客に体調に気を付けるよう促すととともに、具合が悪くなった場合の連絡先が記載されたパンフレットを配布している」と応じていた。
県関係の感染者数は、7月以降で2196人、累計で2339人となった。19日正午時点での入院患者は110人で、このうち重症者(県基準)は9人、中等症42人、7月以降の退院者は2021人。
直近1週間(12~18日)当たりの感染者数(人口10万人当たり)は3・71人で、全国5位。1位は東京都の8・56人、2位は群馬県(5・80人)、3位は大阪府(5・40人)。
米軍関係は同日、161件の検査で新たな感染は確認されなかった。米軍関係の感染は、7月以降で397人、累計で400人。このうち、397人が隔離解除されている。