来年の成人式典中止に/宮古島市
3密回避し困難/新成人応援で1万円支給
市議会一般質問 狩俣氏へ答弁
市は2021年1月の成人式の式典を中止することを決めた。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、式典は「3密」が避けられないことを理由に挙げている。下地敏彦市長は、新成人を激励するため「成人祝い金」として1人当たり1万円を支給する考えを示した。24日の市議会9月定例会一般質問で、狩俣政作氏の質問に答えた。
生涯学習部によると、これまで市に成人式式典開催についての問い合わせもあった。式典に向けて晴れ着などの準備もあることから、早めに開催の有無を決定したという。
下地市長は「新型コロナウイルス関連で成人式典ができないのはとても残念に思っている。市としてはホームページや動画投稿サイトで市長メッセージを送るなどの工夫を考えている。また、新成人の未来に向けての成人祝い金を給付し、若者たちを応援したい」と強調した。
「成人祝い金」は1人当たり1万円で、予算財源や配布方法などについては現在調整を進めている。ちなみに、9月11日現在で住民基本台帳に記載のある新成人は461人。同部では「新成人は毎年500~600人となるため、来年もそのくらいになるのでは」と話した。
狩俣氏は「新型コロナでさまざなイベントが中止となっているが来年の成人式の式典は開催するのか。市の式典が中止の場合には中学校区などでの開催は可能か」と質問した。
下地明生涯学習部長は「新成人は全国各地から式典参加のため帰省する。1カ所に集めて式典をすれば3密を避けられず新型コロナウイルス感染リスクが高まるため開催は困難。各中学校の校区単位の開催も好ましくない」と答えた。