「GoTo」利用し来島/東京発着追加で観光客
航空各社 予約、前年並みに回復/観光協「感染防止策の徹底を」
政府の観光需要喚起策「Go To トラベル」の支援対象に1日、東京都発着の旅行が加わった。同日、宮古空港に到着した羽田便の利用者の中にも「Go To」を利用して訪れた観光客の姿が見られた。各航空会社によると10月の羽田-宮古路線の予約は前年並みの水準まで回復しているという。観光関連団体からは追加を歓迎する声が上がる中、新型コロナウイルス感染拡大防止対策の徹底が求められている。
支援対象となったことから東京を発着する旅行にも代金の35%分の割引が適用される。15%分の地域共通クーポンの配布も始まり、トラベル事業が完全実施される。島内では観光施設、土産物店、飲食店、アクティビティー、ホテルの売店・レストランなどで地域共通クーポンが使える。
この日、羽田からの到着便では多くの観光客が大きな旅行バックを手に訪れていた。妻と娘2人と一緒に訪れた男性は「宮古島は初めて。以前から予約をしていたがタイミング良くGoToトラベルの支援対象となったことで利用してきた。4泊5日の日程をのんびりと過ごしたい」と話した。
羽田発着路線を運行している日本トランスオーシャン航空(JTA)によると、羽田ー宮古便の予約率は少しずつ増加傾向にあり、9月ごろから例年並みの水準となっているという。また、全日本空輸(ANA)によると7、8月は予約が前年比5割程度だったが9月には6割となり、10月は9割に戻ってきているという。
東京が追加されたことを受け、宮古島観光協会は「島の経済を考えると(東京から観光客らが)来てくれることは良いこと。宿泊や飲食など島内の事業所の期待も大きいのでは」と話した。一方、人の移動が増えることに伴い新型コロナウイルスの感染防止対策が必要と強調。「観光客だけでなく市民もマスクの着用や新しい生活様式の実践などしっかりと感染防止対策をしてほしい」と協力を求めた。