あいさつは「心の懸け橋」/岩本さん(平良中3年)
新聞配達通し実感/日本新聞協 エッセーコンテスト入選
日本新聞協会は9月30日、第27回新聞配達に関するエッセーコンテストの入賞者を発表した。県内からは唯一、本紙配達員の岩本理紗子さん(平良中3年)の「心の懸け橋」が中学生・高校生部門で入選を受賞。エッセーでは新聞配達中にあいさつが心と心の懸け橋であることを実感したエピソードを紹介し、高評価を得た。岩本さんは「受賞の知らせは驚いた。あいさつを返してもらい、うれしかった気持ちが表現した」と笑顔で語った。
同コンテストは、新聞配達や新聞販売所に関するいい話、心温まるエピソード、新聞配達の経験などを400字程度にまとめるもの。全国から6065点の応募があり、3部門で計点が受賞した。
エッセーでは、新聞配達中に出会う人全てにあいさつしているが、一人だけあいさつを返さない女性がいたことを紹介。毎日あいさつを続けることで、11カ月後には女性があいさつを返してくれたことを振り返っている。
エッセーで岩本さんは「これからも新聞配達をしながらあいさつの輪を広げていきたい。もらったあいさつを糧に新聞配達を頑張りたい」とつづった。
岩本さんは、陸上の100㍍障害の県大会王者。大会翌日は疲労で配達がきつい日もあるという。満天の星空や日の出など美しい光景を目の当たりにすることが、気持ちの切り替えになっている。
新聞配達もエッセーの応募も父の大輔さんがきっかけ。大輔さんも学生時代に新聞配達したことが良い経験になり、理紗子さんに勧めた。