【県高校野球】宮高、4強進出ならず 具志川商に3-8で敗退
【那覇支社】第70回県高校野球秋季大会(主催・県高校野球連盟)は4日、コザしんきんスタジアムなどで準々決勝4試合を行った。Agreスタジアム北谷の第2試合では宮高が具志川商と対戦し、相手投手を打ち崩すことができず3ー8で敗退してベスト4進出は果たせなかった。
初回に先制され、1点を追いかける後攻めの宮高は四回、先頭の仲間匠哉が左前打で出塁すると、続く4番来間陽斗が放った打球を二塁手が失策する間に、仲間が一気に一塁から生還し同点。新里勇人の犠打で1死三塁とした後には、砂川竜志が逆転の右前適時打を放ち2ー1とした。
ただ、直後の五回、エース新里が試合後に「何としても抑えないといけないと力んでしまった」と話すように4本の長短打を浴びて一挙4点を奪われ、2-5と再びリードを許す展開となった。
宮高は、六回2死から島尻恭宇が中前打で口火を切ると、久髙歩眸が内野安打で続き一、三塁。続く与那覇壮真が適時中前打を放ち、意地の3連打で1点を返した。しかし、その後は相手打線に八回に1点、九回にも2点を追加され、力尽きた。
連投となった新里は177球をひとりで投げ抜き、8奪三振の力投を見せたものの、勝利を手繰り寄せることはできなかった。
平良栄二監督の話 試合経験が少なく、育成しきれなかったところが出てしまった。実践不足という離島のハンデを克服する工夫が必要。冬場の練習で、外角の打ち方や攻撃のバリエーションを増やしたい。このチームは、もっとできると思う。伸びしろは、まだまだあるので、今日の悔しさを糧にして練習に取り組んでいきたい。
来間陽斗主将の話 逆転した直後に4点取られて、流れをつかめないまま終わってしまった。相手に狙い球を絞らせないように、リードすることができなかった。今大会では8強で終わったが、次は、それを超える成績を残してリベンジしたい。
エース新里勇人の話 序盤に失点し、その後、逆転してくれたが、踏ん張ることができなかった。外と内の使い方が課題。自分たちバッテリーが成長し、チーム全体の成長につなげたい。変化球の精度や直球の質を向上できるよう練習していきたい。