保守系は分裂回避!?/市長選告示まで3カ月
現職立候補 対抗馬見えず
任期満了に伴う宮古島市長選挙の告示まで3カ月となった。4選を目指す保守系現職は出馬表明を済ませ動き出しているが、対抗の革新、オール沖縄勢力の表立った動きはまだ見えず静かだ。市長選挙は来年1月10日告示、17日投票で即日開票される。2人欠員の市議会議員の補欠選挙も同時実施される。
保守系現職の下地敏彦氏(74)は8日に正式に出馬表明を行った。4期目を目指す下地氏は多選との批判について「長さで判断するものではない」と話している。
前回(2017年1月)は保革ともに分裂し、4人が立候補する乱戦だった。今回保守系は前回立候補し、今年6月の県議選で落選した保守系前職を支持した真栄城徳彦市議が下地氏の出馬表明に同席しており、保守系の全市議18人が推す形になったことから保守側の分裂は回避されそうだ。
保守側には、今のところほかに動きがないが、県議選で落選した前職は投票率50・09%(宮古島市)の中で5004票を獲得しており、この勢力がどう動くのかが注目だ。
対抗する革新系を中心とする県政与党側のオール沖縄勢力は表立った動きは見られない。6月の県議選では候補者の一本化に成功し、定数2の宮古島市区で保革1議席ずつの構図を維持した。しかし前回市長選挙のしこりは残ったままで、修復作業も進んでいない。県議を勇退した亀濱玲子氏の支持層と現職の國仲昌二氏を推した奥平一夫元県議側の支持層が融和できるかが候補者擁立の鍵だ。現職県議の國仲氏が調整役を果たせるかが焦点。13日に県議会9月定例会が閉会することから、それ以降に慌ただしくなりそうだ。
前回は現職の下地氏が奥平氏、真栄城氏、医師の下地晃氏を破り、再選を果たした。投票率68・23%の中で、保守系の下地氏と真栄城氏の得票を合わせると1万6132票、革新、オール沖縄勢力の奥平氏と下地晃氏を合わせる1万3232票、差は2900票だった。