前年比46万人、75%減/20年度上半期入域観光客
宮古 コロナで大幅落ち込む
宮古島市の2020年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で46万3770人(75・62%)減の14万9543人だった。市観光商工課が12日発表した9月の入域観光客数は8月よりやや持ち直したものの前年同月比6万5184人(61・89%)減の4万135人だった。同課では「9月も新型コロナウイルス感染拡大、航空路線の運休の影響で大幅に落ち込んだ」としている。
前年上半期の観光入域客数は61万3313人だった。今年は4月が前年比87・72%減の1万828人、5月が同93・23%減の5666人、6月が同80・59%減の2万1159人、7月が同60・31%減の4万4334人、8月が同76・24%減の2万7421人だった。
新型コロナウイルスの影響がやや収まった7月、9月でも前年の4割に満たない厳しい状況だった。緊急事態宣言で移動自粛などが求められ、航空路線の運休や減便が続いたことが響いた。外国への渡航も閉ざされていたことから、クルーズ船の入港は全くなかった。
新型コロナウイルスの影響は1月後半の中国本土からのクルーズ船が寄港を取りやめた時期から顕著になった。入域観光客数も1月からは前年割れが続いている。今年1月から9月の入域観光客数は前年比54万1559人(65・23%)減の28万8719人にとどまっている。
宮古島観光協会も上半期は新型コロナウイルスの影響が大きく入域観光客数が減少したと分析する一方で、10月以降は「Go To トラベル」に東京都が追加され、ホテルや航空会社の予約状況が改善しているほか、スカイマークの就航がプラス材料となるため「下半期は上向きになるのではないか」と期待を寄せた。
また、「今後は海外に行っていた人たちも沖縄、宮古島に観光に訪れることが想定される。観光客だけでなく島内にいる人たちも引き続きコロナ対策を講じることでしっかりと対策できていると発信できる」と話した。