市職員の感染で陳謝/新型コロナ
下地市長「指導強化する」
市の50代男性職員が新型コロナウイルスに感染したことを受け、垣花和彦生活環境部長と男性が所属する上下水道部の兼島方昭部長が15日午後、市役所平良庁舎内で会見を開き、「夜の繁華街における注意報を沖縄県が発表する中で、市民に不安を与える結果になり、大変申し訳ない」と市長コメントを読み上げて陳謝した。感染の経路や濃厚接触者の有無については保健所の調査に委ねているとした。
上下水道部によると、感染が分かった職員は5日ごろから喉の痛みがあり、7日午後4時ごろには大事を取って早退し、市内の民間病院を受診したという。
その後、8日の昼ごろから37・4度程度の微熱が続き、11日には39度の高熱が出たことから12日夕に救急で受診。PCR検査を実施したところ15日午前10時ごろに陽性が判明した。
職員は7日午後に早退して以降職場には行っていない。現在は指定医療機関で入院中だが、本人からの連絡で熱は38・5度で、嗅覚や味覚はあるという。
この職員は、市民と直接接する職場ではないとしている。また、同じ職場に所属し、接触の可能性がある職員は計3人だが、濃厚接触の有無については宮古保健所で調査中とした。
感染の確認を受けて上下水道部では、勤務場所の消毒作業を行った。他の職員の健康状態については、聞き取った範囲内では「異常はない」としている。
会見では、垣花部長が下地敏彦市長のコメント文を読み上げた。「これまで職員には感染対策を徹底するよう指導してきたが残念な結果になった」と述べ、県による注意報発出の中での感染確認に陳謝した。
その上で「今後は職場内だけでなく、時間外において会合や会食に参加する場合においても感染予防策を徹底するよう指導を強化していく」と強調した。