投開票まで3カ月/市長選
現職「準備着々」/刷新派「共闘模索」
任期満了に伴う宮古島市長選挙の投開票まで3カ月となった。4選を目指す保守系現職は出馬表明を済ませ着々と準備を進めている。一方の「オール沖縄」勢力は「市政刷新」を求める一部保守勢力との共闘の必要性を求める声もあり、今後の候補者擁立の動きが注目となっている。市長選挙は来年1月10日告示、17日投票で即日開票される。2人欠員の市議会議員の補欠選挙も同時実施される。
保守系現職の下地敏彦氏(74)は8日に正式に出馬表明を行い、10月末には事務所開きを予定。着々と選挙戦本番に向けて体制を整えている。
今後の注目は、現職の対抗馬がどうなるかだが、宮古の「オール沖縄」の動きが今後の焦点となる。
保革とも最も注目しているのは、保守分裂選挙となった6月の県議選における票の動きだ
トップ当選した保守の下地康教氏の獲得票は8937票。2番目に当選したオール沖縄の國仲昌二氏は7605票を獲得した。
落選したものの「市政刷新」を前面に押し出して出馬した保守の座喜味一幸氏は5004票を獲得しており、この票がどう動くかに注目が集まっている。
座喜味氏の選対本部で中心的な役割を担った関係者の1人は「今後は『オール沖縄』がどう動くかだ。あちらから正式に打診があれば話し合う余地は十分にある。いろいろ難しいことはあるが『市政刷新』のただ1点で集えれば十分に選挙になる」と話した。
國仲氏は「内部には保守を取り込まないと選挙に勝てないという声と、保守との連携の場合に自衛隊の基地問題をどうするのかという二つの意見がある。この二つの意見をまとめつつ『市政刷新』を求める一部保守層との連携も視野に入れて進めないといけないのではないか」と述べた。