シートはずされ外観現る/来年1月開庁へ工事進む
新市総合庁舎完成間近
平良西里(市消防本部北側)で建設工事が進められている市総合庁舎の完成が間近となっている。今年はこれまで、台風の襲来が少なかったことから工事は順調に進み、現場を囲んでいたシートなどがこのほど撤去され、道路沿いから新庁舎の外観が確認できるようになっている。総合庁舎での業務開始は2021年1月4日を予定している。総事業費は約118億円。
総合庁舎整備事業は市のリーディングプロジェクトの一つ。2005年の市町村合併以降続く現行の分庁舎方式を解消し、窓口機能等を統合し行政運営上の効率と利便性を高める。
市は当初、21年4月開庁を目指していたが、3月、4月は、市民の転出転入に伴う手続きが増加し、窓口業務が繁忙期になることを懸念。混乱を避けるため、現庁舎から新庁舎への移転作業を20年の年末から21年初めに掛けての連休を利用して行う予定だ。
建設現場は市消防本部北側で、鉄筋コンクリート造りの3階建て(議会棟は4階建て)。敷地面積は3万5664平方㍍。建築面積は9400平方㍍となる。延べ床面積は2万502平方㍍で保健センターを併設する。駐車場は来庁者用、公用車用ともに200台ずつを確保する。
市では建物本体の完成は10月末を予定し、駐車場や植栽などの外構工事を含めた全ての工事は12月完成を見込んでおり、21年1月4日からは新庁舎での業務を開始するとしている。工事発注時は総事業費105億円を見込んでいたが、仮設計画の変更や地域外作業員の経費などで計画から13億円増の約118億円となる見通しだ。
新庁舎には総合窓口も新たに設置され、駐車スペースも十分確保されることから、市では「市民の利便性が向上する」と説明している。