新型コロナ 自民県議団の濃厚接触者、宮古地区は14人
【那覇支社】県は25日、クラスター(集団感染)が確認されている自民党会派の県議団に関連し、宮古地区の濃厚接触者は14人、八重山地区は20人と発表しました。
宮古地区での濃厚接触者の内訳は、長濱政治副市長のほか、市議7人などです。八重山地区では、石垣市副市長、竹富町副町長、石垣市議5人などが濃厚接触者となっています。
同会派の県議団18人は、18日から4日間の日程で与那国、石垣、宮古地区を視察しています。宮古島市では20日、市役所平良庁舎を訪問し、下地敏彦市長、山里雅彦市議会議長、下地義治商工会議所会頭から、2020年度末で期限を迎える過疎法や新型コロナウイルス感染症に対する市の取り組み、新型コロナで影響を受けた市内飲食店への経済活性化策などの説明を受けました。21日には、下地島空港などを視察しました。
20日夜に開催された懇親会は、注意報が出ている平良西里の飲食店を貸し切って開催されたとみられ、県議団のほか保守系市議複数名や長濱副市長、山里議長らも参加したということです。下地敏彦市長は、懇親会には参加していないということです。
自民党県議団では、これまで12人の感染が確認されました。20日に平良庁舎で行われた会合を取材した報道関係者も、濃厚接触者と位置付けられてPCR検査を受けていますが、宮古島市での濃厚接触者として発表された14人には含まれていないということです。県の担当者は「今後、濃厚接触者の数が増える可能性はある」としています。
県によると、現在までのところ下地市長は濃厚接触者には入っていないということです。下地市長は24日、自身のツイッターで「念のために」東京で受けたPCR検査で陰性だったと報告しています。
一方で、下地市長は宮古での懇親会とは別に、24日夜に東京での出張先で会食した様子をツイッターで報告しています。これについて医療関係者は「(現状では)市長は濃厚接触者に入っていない」と前置きした上で、感染拡大防止の観点からは「(会食は)好ましくはない。とがめられるほどではないが」との認識を示しました。