県「下地市長は濃厚接触者ではないが、念のためPCR検査」
【那覇支社】県保健医療部の糸数公保健衛生統括監は26日、自民党会派県議団でのクラスター(感染者集団)に関連し、下地敏彦宮古島市長について「濃厚接触者ではないが、念ためPCR検査を受けてもらっている。結果が出るまで自宅待機をお願いしている」と述べた。
下地市長によると、26日午前、県立宮古病院でPCR検査の検体採取を受けて自宅待機に入った。下地市長は本紙の取材に対し、「何かあった場合は、電話で指示を出しているので、業務には十分対応できているつもりだ」との考えを示した。下地市長は、23日も東京で「念のために」検査を受け、陰性だったという。今回は、2度目の検査となる。
同会派の県議団18人は、18日から4日間の日程で与那国、石垣、宮古地区を視察。宮古島市では20日、市役所平良庁舎を訪問し、下地敏彦市長、山里雅彦市議会議長、下地義治商工会議所会頭から、2020年度末で期限を迎える過疎法や新型コロナウイルス感染症に対する市の取り組み、新型コロナで影響を受けた市内飲食店への経済活性化策などの説明を受けた。21日には、下地島空港などを視察した。
20日夜に開催された懇親会は、注意報が出ている平良西里の飲食店を貸し切って開催されたとみられ、県議団のほか保守系市議複数名や長濱政治副市長、山里議長らも参加したという。下地市長は、懇親会には参加していない。
宮古地区での濃厚接触者の内訳は、長濱副市長のほか、市議7人、市職員複数人など14人。八重山地区では、石垣市副市長、竹富町副町長、石垣市議5人など計20人が濃厚接触者となっている。