下地島に3路線就航/関係者で盛大に記念式典
那覇、羽田、神戸と結ぶ/スカイマーク
下地島空港と那覇、羽田、神戸を結ぶスカイマーク(SKY)の新規3路線の就航が25日からスタートした。この日は3路線ともほぼ満席だった。午後2時すぎに羽田から同空港に到着した同社の関係者らによる記念式典がみやこ下地島空港ターミナルで行われ、開設された路線が「希望の星」として輝くとともに宮古観光への効果にも期待を寄せた。那覇線は1日2往復4便、羽田線と神戸線はそれぞれ1往復2便を運航する。
記念式典には、県や市、地元の経済界などから関係者が参加し、くす玉を割って下地島の空とつながる新たな3路線の就航を祝った。
あいさつで同社の洞駿社長は「新型コロナウイルスで2020年は私たちの業界にとって大変な年になった。そうした中で今回3路線の開設は久しぶりの明るいニュースであり希望の星だと思う。これからこの3路線をさらに大きく太い幹にしていくために頑張りたい」と決意を示した。
玉城デニー知事(代読)は「離島県の沖縄にとって航空ネットワークの拡充は県民生活の利便性向上と観光リゾート産業の振興や各種交流を図る上で極めて重要。今回の開設が県全体の観光・経済回復の起爆剤になることを期待している」と話すとともに、新型コロナ感染防止対策への理解と協力も求めた。
また、下地敏彦市長は「それぞれの場所から訪れた人たちは下地島、宮古の素晴らしい環境に感動すると思う。島の人たちも訪れる人たちを大歓迎するので、多くの人が何度でも訪れたいと思うようになってほしい」とあいさつした。
そのほか、同社の佐山展生会長、下地島エアポートマネジメントの伴野賢太郎社長もあいさつを行い、この3路線が地元や観光客に利用されて、地域の観光や経済の活性化に貢献することに期待を寄せた。
3路線の運航開始時の最安運賃は、那覇線が片道3200円、羽田線は同7800円、神戸線は同5200円となる。
下地島空港から羽田空港への乗り入れは初で、国交省による羽田発着枠政策コンテストに、SKYが関係団体と共同で応募したもので、1年間のトライアル運航が認められている。
そのほか、同社は以前に那覇と宮古空港を結ぶ路線を運航しており、沖縄本島と宮古圏域を結ぶ路線としては約5年ぶりとなる。