実証運行スタート/宮古島ループバス
初便から観光客ら利用
宮古本島の一周道路を使用して観光名所などを巡る宮古島ループバスの実証運行が25日からスタートした。初便のバスが午前9時すぎにマティダ市民劇場前バス停に止まると、待っていた観光客らが乗り込み宮古島観光に利用した。
観光で宮古に訪れていた男女のグループは「ホテルでこのバスのことを聞いた。いろいろ回れて便利だし、コースも楽しめる場所が入っているので観光にも良いと思う」と話した。
実証期間中、市民は1人1000円で乗り放題。観光客は1日1000円で利用できる。実証運行は来年1月31日まで実施される。
バスの主要ルートは北海岸線と南海岸線。島の一周道路を使って市熱帯植物園や主要ビーチ、ホテル等を回る。市街地は▽宮古空港▽市役所▽市公設市場▽マティダ市民劇場-など。内回りと外回りがあって双方向40分間隔で運行する計画になっている。
利用を希望する市民は、事前登録用ウェブサイトで顔情報の仮登録を済ませ、事業に参加する宮古協栄バス、八千代バス・タクシー、中央交通で本登録して1000円を払う。子ども(3歳から小学生)は500円で3歳未満は無料となる。
ループバス事業は、市と地元バス会社、総合商社「双日」等によるもので、3カ月間運行して将来のバス交通利用の促進につなげる考えだ。新型コロナウイルス感染症対策としてバスに顔認証システムを搭載し、キャッシュレスにも対応する。