大賞に砂川、仲田さん/全宮古書道展
特別賞、秀墨賞を発表/応募674点から審査/書心会、宮古毎日新聞社
書心会(宮城公子会長)と宮古毎日新聞社(伊志嶺幹夫社長)はこのほど、第39回全宮古書道展の特別賞と秀墨賞を発表した。高校・一般の部大賞(墨芸文化賞)は砂川莉惟さん(宮高2年)、児童・生徒の部大賞(正美賞)は仲田麗さん(平良中3年)が選出された。今回は新型コロナウイルス感染拡大防止のため表彰式や作品展示会は中止となっている。
書道展への応募総数は児童・生徒の部562点(うち特別賞受賞者21人)、高校・一般の部57点(同18人)、特別支援の部55点(同11人)の計674点だった。
審査を行った書心会の宮城会長は高校・一般の部で大賞に輝いた砂川さんの作品について「六朝体で書かれた作品は端正で重厚な中にも切れの良い線は最後まで乱れることなく、これまでの練習の成果であろうと思われる」、児童・生徒の部大賞の仲田さんの作品については「行書の柔らかい線質をたくみな強弱のある筆さばきで表現している」と評価した。
また、全体評として小学生は「伸び伸びとした力強い作品」、中学生は「楷書や行書それぞれに個性が加わり、太細な線での表現、筆力があった」と説明し、高校・一般は「書体だけでなく紙面の構成にも工夫があり、作品を書き上げるまでの意欲と書き込んだ努力が感じられた」と紹介し、「特別賞以外にも可能性を感じる作品が多数あり、来年に期待したい」と展望を述べた。
同書道展は、作品発表の場を催すことで心技の向上を図るとともに、書道教育の発展に寄与することを目的に、宮古毎日新聞社と書心会が毎年、開催している。例年なら表彰式や作品展示会が行われるが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となり、紙上発表のみとなる。