大賞受賞に笑顔/第39回全宮古書道展
第39回全宮古書道展(主催・書心会、宮古毎日新聞社)の特別賞の発表が29日にあった。児童・生徒の部大賞を受賞した平良中学校3年の仲田麗さんと、高校・一般の部大賞を受賞した宮古高校2年の砂川莉惟さんの2人が大賞受賞の喜びと今後の目標や抱負などを語った。
砂川莉惟さん(宮高2年)/高校・一般の部大賞
得意な六朝楷書で挑戦/次の字への流れを意識
「去年も六朝楷書の作品を書いたので、今年も得意な六朝楷書で挑戦しようと決めた」と話す砂川さん。「六朝楷書は力強いところが好き」と笑った。
作品については「去年は全紙に5行で1行20文字の作品を書いた。今年は同じ六朝楷書でも少し難しくして、文字の大きさに変化を付けた」と説明した。
作品は大きな文字を紙の真ん中に書き、左右の字が小さくなっている。作品は書き始めてから1度でも止めてしまうと崩れていくため、一気に書き上げる。何枚も挑戦してこの作品が仕上がった。
新型コロナウイルス感染症の影響で取り組む時間が少なく、テーマもなかなか決まらなかったというが、「(大賞と)聞いた時は驚いたが頑張って良かった」と話した。
仲田麗さん(平良中3年)/児童・生徒の部大賞
文字の大きさ変化付けた/大賞を目標に日々練習
小学校3年生の時に姉の影響を受けて書道を始めた仲田さん。「中学1年の時に準大賞だったのでその時に『大賞を取りたい』と思った。大賞を目標に練習を頑張ってきたので、中学最後に大賞を取れてうれしい」と喜びを語る。
課題字の「歴史的発見」は行書体で書き上げた。作品について「歴史の歴の字が難しかった。『止』をバランス良く書き上げることや次の字に流れがあるようにすること、丸みのある字となるように意識して取り組んだ」と話した。
作品を仕上げるために書道教室に通い「ひたすら書いた」と笑顔を見せた。
書道は「字をきれいに書けるところが好き」と話し、今後の目標は「高校に進学したらもっといろいろな書体に挑戦し、今より上達したい」と抱負を話した。